【馬橋の由来をたどる】意外と知らない? ~旅人の記憶に想いを馳せて~

まち案内

※上の画像は当時の馬橋をイメージしてAIで作成したものです

松戸、北松戸、新松戸と、「松戸」が付く駅に囲まれた「馬橋」。
なぜこのエリアが「馬橋」と呼ばれるようになったのか、その理由をご存じでしょうか。

実は、街の名前のルーツとなった「まばし」という名の小さな橋が、今も街の中にひっそりと実在しているんです。

良観上人が架けた大雨に負けない「馬の鞍」の橋

その昔、長津川にかかるこの橋は、江戸へと続く重要な道として多くの旅人が往来していました。しかし、大雨が降るたびに川が氾濫し、何度も何度も流されてしまっていたそうです。

地域の人々が困り果てていたところ、萬満寺と縁のあった「良観上人(りょうかんしょうにん)」というお坊さんが立ち上がります。

良観上人の発案によって、中央が馬の鞍(くら)の形をした頑丈な橋を架けたところ、それ以降はどんな大雨が降っても流されることはなくなりました。以来、人々はこの橋を親しみを込めて「まばし」と呼ぶようになり、それがそのまま街の名前になったと伝えられています。

萬満寺とは反対側、国道6号線へと向かう道

毎日この街で暮らしていても、実際にその橋を見たことがある人は少ないかもしれません。この付近にお住まいの方以外は、普段あまり通ることのない少し隠れた場所にあります。

場所は、馬橋駅東口にあります。東口の駅前通りをまっすぐ進み、左へ曲がると萬満寺がありますが、その交差点を萬満寺とは「反対方向(右)」へ向かって進みます。
そして国道6号線の手前の分かれ道を右にいくと、その小さな橋が現れます。

かつて多くの旅人が行き交った「旧水戸街道」の面影

現在の川は生活用水が流れる水路のようになっていて、かつて大氾濫を起こしていたような「川」としての風情はほとんど残っていませんが、この「まばし」がかかる道こそが、江戸時代に多くの旅人が行き交った「旧水戸街道」なんです。
水戸へと向かう旅人や、参勤交代のお侍たちも、みんなこの場所、まばしを渡って旅を続けました。

普段の生活ではなかなか通らない、少し隠れた場所にある街のルーツ。
天気の良い日に、歴史の面影を探しにちょっと足を延ばして、小さなお散歩に出かけてみてはいかがでしょうか。

アクセス・情報

名称まばし(地名の由来となった橋)
住所千葉県松戸市馬橋2547
アクセスJR馬橋駅 東口から徒歩約5分(東口から直進し、突き当りの交差点を右折。国道6号線の手前すぐ)